お金がないと生きていけない、というのは今の日本の社会に生きていると当然のことですよね。
ただ、お金が無いからといって死んでしまうほど、この世の中は難しくもないし、価値がないものでもないというのが私の考え。
今日はお金が無いならどうするか、というテーマについてお話してみたいと思います。
お金が無いから生きていけない自分の体験
会社経営者となって12年ほど経ちますが、ありがたいことに現在の私の状況を申し上げるとお金には正直困っていない状態です。
おそらく普通のサラリーマンと同じか、それ以上の稼ぎがある。
数字だけ見れば人よりも恵まれている立場にあるかもしれません。
しかし、こんな私も20代の頃は人生のどん底にいて、常にお金がない状態にありました。
文字通り、お金が無いなら死ぬしかないな。生きて行くことは難しいと感じていました。
もともとの失敗は大学の新卒で就職しなかったことにあります。
当時はまだバブルの余韻が残っている時代。
すぐに就職なんかしなくても、いずれ好きな会社に入社できる。
と、今となってはなんという夢みたいなことを考えていた青年でした。
当時大学生としては多くのアルバイトをやっていて、貯金が勝手に60万円もあったことが余計に調子に乗らせたことも間違いありません。
この60万円の貯金ができたのも、家賃から生活費まで親が仕送りしてくれたから余っただけであって、永遠に残るお金ではありませんでした。
当然のことながら大学を卒業すると仕送りも打ち切られ、貯金を少しずつ取り崩しても生活には困窮してきました。
バイトは一日中入っていましたが、月給は11万円くらい。
なんとか食べていくことは可能でしたが、2年に一度やってくるアパートの更新費用が重くのしかかってきました。
次第に心細くなり、当時付き合っていた彼女にもプレゼント一つ買ってあげられず、それでも我慢強く私が就職するのを待っている彼女をみるのが、だんだんつらくなってきました。
とにかく自己肯定感は吹き飛び、だんだん自分が嫌いになっていきました。
お金がなくても幸せ
しかし、こうしたお金のない状態でも幸せを感じることはありました。
それは、先ほどの話と少し異なりますが、彼女と過ごす時間はほとんどの時間満たされていて、お金が無くても自分たちは幸せだという、何か確信のようなものがありました。
飲み物を半分ずつシェアしたり、一緒に安い食材でご飯を作ったり。
豪華なレストランや映画には行けないけど、昼間の誰もいない公園でデートしたり。
そんな小さな出来事の一つが幸せでした。
時々就職活動をしてみては、お祈りメールをもらって、もう生きていけないと地獄に落ちました。
しかし、1人ではないと思うと、いつも心のどこかが暖かいものです。
お金のある不幸
そんな私も20代の後半になるとさすがにまずいと感じるようになり、やりたくない仕事でもいいからとりあえずどこかの会社に就職することを考えました。
この計画はうまくいき、いまにもつぶれそうな小さな会社でしたがなんとか正社員として入社することができました。
当然ながら給料は雀の涙でしたので、お金があるという状態ではありませんでしたが、以前のようなお金がないから生きていけないと感じるようなことはなくなりました。
遅まきながら社会に出てみてわかったことですが、自分は自分のことをほとんどわかっていなかったなということでした。
つまり、あまりの自己肯定感のなさと、あまりの中二病ゆえに、社会の仕組みが見えていなかったのです。
社会に出てから驚いたのは、スーツを着ているサラリーマンと呼ばれる人達が以前はものすごい優秀な人達にみえたのですが、実際はそうではなかったことです。
もちろん、中には驚くべき優秀な人もたまにいますが、私が出会った社会人はほとんどが平凡で、怠けやすくて、仕事ができるとか稼ぐという能力に欠けていることでした。
そして、自分が社会人の中ではかなり優秀な部類の人間であることにも気づいたのです。
この発見は自分にとても自信を与えてくれることになりました。
最初に就職した会社を早々に見限ると、次々に転職して年収を上げていきました。
仕事は特に面白いとは思えませんでしたが、とにかく稼げるということがわかったからです。
そうです、いつの間にかお金のためだけに働くようになっていたのです。
これは最初のうちは、非常に幸福感をもたらしましたが、ある一定の年収になるとこの感情は消えていきました。
お金で好きなものはほとんど買えますし、お金で人を動かすこともできます。
しかしそんな生活を続けていくうちに、ある感覚に気がつくようになりました。
それは、お金がなかったころの方が明らかに幸せだった。
ということです。
この感覚に気づいた時は非常に驚くと同時にとても落胆しました。
これだけ一生懸命はたらいてお金を稼いでいてもちっとも幸せではない。
むしろ、このままの状態であれば生きてはいけないという絶望的な感覚です。
お金と生き方はバランス次第でよく見える
お金がなくても生きていけない。
お金があっても生きていけない。
私が生涯かけて気づいたのはそのような感情です。
しかし、お金がないときもお金があるときも、幸せと不幸せを行ったりきたりしていたという点にも目を向けなければなりません。
つまり、「生きていけない」というのは、お金があるなしとはあまり関係なく、その場の状況によるのだということです。
要するに、
お金がなくても彼女がいたり、やりたいことをやっていて充足していれば幸せだし、
お金があっても家族がいなかったり、嫌いな仕事をしていれば不幸なのです。
つまり生きていける生きていけないという感情は、お金と精神のバランスの上にだけ制御できるもので、そのバランスがなければどんなにお金をもっていたとしても不幸なのです。
ここから導かれる結論としては、
・お金はゼロではだめだが、食べられて住む場所があれば十分
・生きていけないのはお金とは別の問題が大きい
ということです。
まとめ
なぜこのようなお話を今回したかというと、当ブログを読んでいるユーザーの一部には、人生の困難に直面している方が多いからという点があります。
・会社をリストラされた
・離婚して住む場所がない
・学歴がないから誰でも雇ってくれる会社を探している
・ニートだけど働きはじめたい
・借金があってなんとかしたい
・とにかくお金がない
確かに、お金がないと生きていけないと感じる気持ちはわかりますが、先ほども申し上げたようにお金が最低限でも幸せになれるし、生きていくことは可能です。
そのため、できるだけ早くお金のことを考えなくてもいいような仕事を見つけてほしいというのが私の考え方。
ただ、上記にあげたような私のブログの読者が、すぐに高給取りになることは難しいと思います。
そのため、工場で無料の寮を提供している仕事や、誰でも採用される工場の仕事について、人生の新たな一歩を踏み出すことをオススメしているのです。
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とりあえず、入社祝い金が出る仕事ならすぐにお金が手にはいりますし、住む場所があればあまりお金の心配はいりません。
正直、工場の仕事は体力的にちょっと辛いところが多いです。
でも、一歩が踏み出せればお金は最低限入ってきます。
しかも今ならたいがい誰でも採用されます。
その先にはいろいろな選択肢が広がっていきます。
お金を貯めて自分のお店を出すのでもいいですし、
工場の中で正社員として認められるようにがんばるでもいいですし。
当ブログで紹介しているような派遣会社に登録すれば、お金はとりあえず簡単に稼げる時代です。
生きる生きられないは、お金とは別の問題として考えた方がいいなと思うのです。
急がばまわれで。
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