求人サイトでよく目にする軽作業の仕事の中でも「ピッキング作業」は特に募集が多い仕事ですよね。
言葉のとおり、商品を棚から拾い上げて集めるのがピッキングの仕事ですが、バイトや派遣で働く人の中にはピッキングはつらいとかきついと仕事と考えている人も多いようです。
でも実は女性も大活躍していて、意外と楽な仕事だって知ってました。
今日は、このピッキングがどんな仕事なのかについてご説明します。
ピッキングのバイトの仕事内容
たとえば、amazonやZOZOTOWNなどのような巨大倉庫は日本中にできていますが、こういった倉庫では広い構内に棚が並んでいて商品がたくさん並べられています。
よく倉庫の映像などでみる光景ですよね。
こういった広い倉庫の中で、伝票などを元に指示どおりに商品を集めてくるのが「ピッキング」のお仕事です。
普通はカートなどを押して棚から商品を取り出していく作業となります。
ピッキングする商品は倉庫によって様々です。
前述のamazonのような場合は小物の商品が大量にあるのが想像できますよね。
洋服、電化製品、おもちゃ、本、ゲーム、医薬品、化粧品、キッチン用品、食料品など様々。
ZOZOTOWNは当然ながら洋服と雑貨のピッキングとなります。ゾゾタウンのバイトはオシャレそう!ということで学生や女子にも人気らしいですね。
こういった小物商品の場合は女性でも活躍できる場がたくさんあります。
なお、以下のように職場によっては、「ピッキング」「梱包」「検品」「仕分け」これらの職種を1人で行う場合もあります。
(1)配送されてきた商品を伝票と照らし合わせて商品名や個数に間違いがないか検品
↓
(2)倉庫の棚から商品を集める(ピッキング)
↓
(3)段ボール箱に梱包
↓
(4)配送先ごとに仕分ける
「ピッキング」だけをやりたい人は、派遣会社にそのように伝えた方がいいでしょう。
ピッキングの効率的な作業方法のコツ
ピッキングには有名な方式がいくつかあって、その代表とも言えるのが「摘み取り方式」と「種まき方式」です。
・摘み取り方式
先ほどご紹介したように、人が倉庫内を歩きながらカートやカゴに一つずつ商品を摘み取っていく方式を摘み取り方式と言います。
果樹園で果物をつみとっていくのに似ているのでこの名前がついています。
・種まき方式
こちらは摘み取り式とは逆の動きになります。
手に持っている種を必要なところに植えていくというイメージからも想像できると思いますが、商品をあらかじめ決められた場所に置いていく作業になります。
たとえばセブンイレブンの倉庫に搬入された商品を、各店ごとのカートに仕分ける作業を思い浮かべていただけるといいかもしれません。
これらのピッキング方式は商品の多さや仕分け先の数によって決められていて、バイトや派遣スタッフが考えることでありません。
倉庫の担当者があらかじめ決めている方式ですので、まずは指示に従ってピッキングをおこないましょう。
・最短経路を把握する
広大な倉庫でピッキング作業を行う場合、1日で10キロ以上歩くことも珍しくありません。
ダイエットや健康のためにもおすすめなのですが、そこはお仕事ですからできるだけ効率的に歩き回って商品をピックアップする必要があります。
最初はどこに目指す商品が置いてあるかまったくわからなく、つらいと思いますが、毎日作業していくうちに次第に商品の置き場所の目処がついてきます。
そのうち、ピッキングの最短経路をみつけるようになりますので、毎日作業しているうちに効率的に楽に働けるようになるはずです。
業種によるピッキングする商品の違い
先ほどamazonの例を出しましたが、amazonのような倉庫であればあまり大きな商品は扱いません。
amazonでも比較的大きな商品を売っていますが、発送するのは商品を扱っている各店舗からというケースが多くなります。
ただ、業種によっては扱う商品も巨大になりますので、大きな商品に関しては男性でしか扱えなかったり、そもそもフォークリフトで運ぶ必要もありきつい仕事です。
たとえば化粧品やお菓子などの比較的軽い商品であれば段ボールに入っていても、バイトの女性がピッキングすることが可能だって何となくわかりますよね。
でも、漬物工場の倉庫ではどうでしょうか?
漬物はひとつひとつが水分を含んでいて重量があるため、これが段ボールに50個でもはいっていれば、ひとつひとつがいくら小さくても集まると相当な重量となります。
これはバイトの女性がピッキングするのは無理ですし、そもそも段ボール箱100箱分を仕分けてください、というようなオーダーだと男性でもつらいかもしれません。
その場合はフォークリフトの出番です。
また、インテリア用品などの大きな家具を扱う倉庫でも同様の問題が発生します。
特に高い棚に置いてあるソファをピッキングする場合は、昇降機に載せて下ろしたりする必要があり、もちろん一人では無理なので2人でピッキングする必要があるでしょう。
このようにピッキングでは業種によって扱う商品の大きさがかなり異なります。
求人情報でバイトや派遣の仕事を探すときは、その会社がどんな大きさの商品を扱っているかをきちんと把握してから応募することをおすすめします。
こういった情報はアルバイトの求人サイトではわからないものです。オススメは派遣会社に登録してお仕事を紹介してもらうこと。
派遣会社経由の仕事なら、どんな仕事内容かもわかるし、嫌なら断ることも可能です。
ピッキングのバイトを紹介してくれるおすすめの派遣会社
働くナビ
軽作業の求人が充実
働くナビを運営しているテクノサービスは工場・軽作業系の求人情報が充実していて日本でもトップクラスです。
簡単な仕事が多く、しかも高時給ということで登録者が多い派遣会社です。
誰でもできる単純作業が多いため、もくもくと作業するのが好きな方に向いています!
全国展開しているので、お住まいの近くにも登録場所があるはず。
ピッキングのバイト時給相場
時給:1,000円~2,000円(関東)
結構時給に幅がありますね。2,000円くらいの時給は深夜残業なども含んだ場合のケースが求人情報に記載されているためです。
だいたい都会だと1,200円くらいはもらえると思っておいた方がいいと思います、中には900円というところもありますが、その場合ピッキングする商品が軽いことや、勤務地が田舎だったりするケースかと思います。
なんの資格も必要なく未経験でもいきなり始められる仕事としては、かなり楽に稼げる時給ではないでしょうか。
東京のピッキングバイト時給例
お菓子のピッキング 時給1,300円
衣類や小物のピッキング 時給1,000円以上
ネジなどのピッキング 時給1,200円
壁紙のピッキング 時給1,100円
電子機器のピッキング 時給1,100円
大阪のピッキングバイト時給例
自動車部品ピッキング 時給1,100円
医療品のピッキング 時給1,200円
金属部品のピッキング 時給1,000円
文房具のピッキング 時給1,000円
水道管パーツのピッキング 時給1,150円
東京と大阪ではそれほど時給に差がない感じでした。最低ラインが時給1,000円で扱うものによっては1,200円くらいになるようです。
それ以外の地方
名古屋や福岡など地方の都会といわれる地域の時給も調べてみましたが、だいたい東京や大阪より100円安いくらいの時給と思ってください。
ピッキングの服装
ほとんどの倉庫では自由な服装で働けます。
といっても、もちろんスカートなどではうごきづらいためパンツをはいていった方がいいです。
※服装についてはこちらにも詳しく記事を書きました。
倉庫内軽作業の動きやすい服装って何やねん。夏と冬でちょっと違うよ
また、清潔な環境がほとんどですが基本的にはピックアップのアルバイトは汚れやすい仕事だと思っていった方がいいです。
倉庫内はホコリも多いですし、ハウスダストに敏感な方や鼻炎持ちの方はマスクをしていくことをおすすめします。
なお、工場などでは決まった作業服やエプロンを支給されることもあります。
その他、冷凍食品倉庫ではダウンやジャンバーを着ないと寒くてつらい職場も結構あります。
自分が勤める職場がどんな場所にあって、どのような商品を取り扱っているかは事前にしっかり把握しましょう。
最近では薄手のダウンなどを着て作業する人も多いですよ。
この服装によって仕事がきついかどうか決まってくる場合もあります。
ピッキングのバイトで働いている人達のタイプ
ピッキングの仕事をしている人の年齢や性別は様々です。
ほとんどは20代以上の方ですが、短期で働いている学生、フリーター、主婦、シニアなどです。中には高校生OKの職場もありますよ。
これまで一番年齢の高い方では55歳で働いている方もいたので、身体が動いて頭がしっかりしていれば、あまり何歳までという点にとらわれなくてもいいと思います。
職場によっては10年くらい同じバイトをしている先輩もいて、この人はどうやって暮らしているんだろうという人もいたりします。
まあ、人生さまざまですから誰が何をこれまでしてきたとかは気にしない方がいいです。
ちなみに女性の作業者も増えていますので、それについてはこちらの記事も参考にご覧ください。
ピッキング作業は、ひとりでカートを押しているだけというケースが多いため、基本的にはあまり人としゃべらないことが多いです。
黙々と働ける職場ですので、あまり人との会話が好きでない人もうまくいくかもしれません。
とはいっても、そこは会社なので休憩中は同僚と話をすることもありますし、仲良くなれば飲みに行ったりすることもあり楽しいですよ。
ただ、完全に人嫌いだと仕事はしづらいと思います。
ピッキングバイトのつらいこと
これまでもいろいろご説明してきましたが、仕事、人、の面でつらいと感じる方はいるかもしれませんね。
黙々と作業をしていくだけなので、簡単で誰でもできる仕事です。
その反面、時間がなかなか過ぎていかないというデメリットもあります。
作業中何度も時計を見てしまうのはあるあるで、なんとかピッキング作業に変化をつけていったり、いつもどうやって効率的に働けるかを考えたりしないと飽きてしまいます。
また、体力的にも立ちっぱなしの仕事のため、足は疲れてきます。
足の疲れややっているうちに慣れてきますが、とりあえず体力にあまり自信がない方、よく風邪をひく方などはやめておいた方がいいでしょう。
なお、職場によっては重い荷物を運ばなければならなかったり、ピッキングと称して仕分けの仕事をする場合もあります。
重い荷物を扱う場合は力仕事になるため、ほとんどの現場では女性ではなく男性の仕事になります。正直きついです。
人間関係は、これは結構職場によって左右されます。
同じ大学生同士で作業することが多いとそれだけで楽しいですし、逆に自分とは年齢が離れている人ばかりだと話すこともないので寂しい思いをするかもしれません。
中には、仕事は仕事と割り切っている人も多いので、そういう職場ではピンと張り詰めた感じでみんな働いているのでつらいと感じる人もいます。
※こちらの記事も参考になるのでご覧ください。
ピッキングバイトの楽しいこと
ピックアップのバイトは意外とスポーツ感覚で楽しめる仕事です。
伝票に記された商品をピックアップするために倉庫内をかけずりまわりますので、ゲーム感覚で仕事をしたり、同僚と競い合ってピッキングすると結構楽しいです。
日によってはあまり作業がない場合もありますが、いつもスピードを競い合っているような職場では暇すぎて結構がっかりします。
出社してその日の予定を上司から指示されますが、あまり仕事がない日もあり、そういうときは楽すぎてこれでお金をもらってもいいのか?と思う時もありますよ。
好きな商品が置いてある職場で働くのも楽しいです。
アパレルの倉庫ですと洋服が大量にありますので、洋服好きの方は今年のトレンドがよくわかったりして面白いと思います。
また、商品が多い倉庫ですと様々商品を知ることになりますので学生さんなんかは社会勉強にもなるかもしれませんね。
こんな商品を買う人もいるのか!という発見の連続で結構楽しいですよ。
将来的に物流系の企業に就職を考えている場合にも、物流の仕組みを学ぶためにピッキングのバイトを始めるのもアリだと思います。
ロボットやAIのせいで仕事がなくならないか?
これは最近の話題ですね。
Amazonなんかは海外の倉庫でロボットによるピッキングシステムを導入し始めているので、いずれ日本の倉庫にも導入されるでしょう。
ただ、Amazonのような巨大な倉庫だとロボットやAIの導入で効率化が図れますが、小規模な倉庫では逆に設備投資にお金がかかり過ぎるといわれています。
まだまだバイトを雇って人海戦術でピッキングした方が安いということですね。
こういった状況は10年くらいしたら少しずつ変わっていくかもしれませんが、バイトで働く分にはあまり気にすることはないでしょう。
ピッキングのアルバイトのよくある質問
ピッキングバイトでみんなが気にする点について、よくある質問をまとめました。
Q:シール貼りバイトでピッキング作業もあると求人情報に書かれていることがありますがどういうことでしょうか?
A:シール貼りだけだと仕事が少ないのでついでにピッキングもやってほしいという企業側の考えと思われます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
一緒に募集していたら要注意!シール貼りとピッキングは全然違うバイト。
Q:ピッキングバイトに向いている性格を教えてください。
A:比較的体力があってコツコツ系の仕事が好きならだれでもうまくいくと思いますよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
どんな性格がいいの?ピッキングバイトの向き不向きについて語るよ!
Q:ピッキングの面接に不合格になりました。これってあり得ますか?
A:普通はほとんど落ちないのですが、人によっては落とされる要因があります。
ポイントについてはこちらの記事をご覧ください。
Q:主婦です。今度ピッキングの面接に行きます。うまい志望動機の書き方を教えてください。
A:バイト受かるといいですね。主婦の方用の志望動機の例文を作りました。こちらの記事からご覧ください。
Q:ピッキングは倉庫の中を長時間歩くから足が痛くなると聞きました。本当ですか?
A:全然大丈夫な人もいますが、そもそも膝を痛めている人にはつらいので向いていないです。こちらの記事も参考にご覧ください。
Q:ピッキングは夏暑くて冬超寒いと聞きました。本当でしょうか?
A:最近の倉庫は冷暖房が完備されている所もあります。ただ、ほとんどの倉庫は季節によってかなり暑かったり寒かったりしますよ。
ピッキングのバイトは基本的に楽
以上、ピッキング作業のつらさや楽しさなどについて語りました。
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倉庫の仕事の大定番といえるピッキングの仕事は、主婦でもシニアでも誰でも採用されるバイトの王道といえます。
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